浅草サンバカーニバルとクリスマス
「どこに履いて行ったらいいかわかんないわよ」
とはよく聞くセリフである。
そう、うちの靴は派手である。
華美といっていい。
店頭に商品を並べていて、浅草サンバカーニバルとクリスマスが一緒に来るとこんなことになるのか、と思う日もある。
実際、通りがかりのお客さんに失笑されることもある。
分からなくもない。
ただ、どんな靴も実際履いてもらうと、びっくりするくらいスッとコーディネートにおさまるのである。
「店頭ではどこにどう置いても浮いてしまうクセに…」と正直時々イラッとする。
あれってなんでなんだろう。
不思議である。
断っておくが、これは営業ブログではない。
……ごめんなさい、1割くらいはそうかもしれません。
気分が優れない時に必ずと言って良いほど観る映画がある。2018年に公開された、
『アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング』
アメリカのコメディ映画なのだが、これが本当に感動するのである。
舞台はニューヨーク。
主人公のレネーは、とある化粧品メーカーのオンライン部門で勤務するぽっちゃり女子。自分の見た目にとても強いコンプレックスを抱いており、自分が自分のままでは幸せになれないと固く信じている。ある日、通い始めたバイクエクササイズジムで悲劇的にもサドルが外れ、頭を強く打って気絶してしまう。
目覚めると…なんと!
理想の自分に変身しているのである!
ただし、あくまでもそう見えているのは頭を打ってしまったレネー自身、ただ1人だけ。他の人からは今まで通りに見えているのである。理想の自分に変身してからというものの、今までブレーキをかけていたレネーの快進撃が始まる。ずっと憧れだった受付嬢の仕事へ転職を果たしたり、男をナンパしたり、ビキニコンテストに出場したり…。
映画なのに、観ているこっちが拳を宙に振り回し、「フゥーーーーーーーー!!✨✨」と奇声を上げたくなるくらい気持ちいいのだ。
日本は狭い島国だ。
犬ですら普通に歩いていても棒にあたるくらい、人と人がひしめきあって暮らしている。
周りの目が気になる気持ちも分かる。
実際、周りの目を気にする必要も多々あるし、そうでなければとてもじゃないが動物園でパンダが生まれたニュースなど放送出来ない状況になっていると思う。
ただ、着るもので自分をどう表現するかまで制限しなくても良いのではないか、と思う。
むしろいつも人のことを考えて暮らしていかなければいけないからこそ、せめて自分が”かわいい”や”好き”と思えるものを大切にする必要があるのではないだろうか。そうでなければ「あなたがあなたじゃなくなっちゃわないかい?」
––−うちの靴を見て、遠慮してしまうお客さんを見ていつも思う。
履いていく場所なんて究極どこだっていいのだ。
オールゼブラ柄の7cmパンプスで銭湯に行ったって、
ギラギラスタッズのフラットでジムに行ったって、
ラメいっぱいのスニーカーで裁判傍聴に行ったって、
心の中が浅草サンバカーニバルとクリスマスが一緒に来たような様子であれば、それで良いのだ。
私はそう思う。
なので、うちの靴を買ってください。
できれば大阪店で。
…あれ?やっぱり営業ブログやったわ。
(スタッフ:奥村)
婦人靴専門parrish
parrishは、大阪を拠点に1969年に設立された
パンプスメーカーのファクトリーブランドです。
「履いて美しい見て楽しいレディースシューズ」を
コンセプトに、履く喜びを感じられる
こだわりのアイテムを作り続けています。
培った技術・履く人をイメージして
計算されたパターンなど、
企画から生産までを一貫して社内で行い
生み出される靴は、きっと貴女の心を満たす
大切な一足になります。
ぜひparrishで、今の気分にぴったりの
「一目惚れするパンプス」をお探しください。
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